バイバイ

ポパイは、誰も通ったことのない道を、

たった一人で、とぼとぼと歩いていた。

 

そこは、

青空の下に大草原が広がっていて、

ドーム型のテントが

10基ほど設置されている、

仮の集落だった。

 

「 こんにちは! 」

 

そこで雨水を使って洗濯をする女性に、

ポパイはあいさつをした。

 

その女性は、

何も聞こえていないような顔をして、

近くのテントの中へ入っていった。

 

ポパイは、

集落から50mほど距離をとって、

大草原に横たわり、

昼寝をすることにした。

 

…。

……。

 

ポパイが次に目を覚ました時、

もう太陽は沈みかかり、

 

赤ともオレンジとも

紫とも言えないような光が、

大草原に横たわる

ポパイの顔を照らしていた。

 

ポパイは目をこすりながら起き上がり、

静かに、その集落から離れていった。

 

「 バイバイ。」

ポパイは心の中で、優しく呟いた。

 

「 次は、どんな人に会えるかな。 」

 

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