マスターと常連客の会話

朝、仕事がないときはココへ来る。

定かではないが、おそらく40年以上は続いている純喫茶だ。休みの日はいつもここで、モーニングを食べる。

ボクは4人がけの席に1人腰掛け、サンドイッチと温かいカフェオレを注文する。絶妙な音量で流れ続けるクラシック音楽、窓から差し込んでくるあたたかい朝の日差し、時折ふんわりと漂ってくる常連客のタバコの匂い。カウンター越しにマスターと常連客の話が弾んでいるのも、聞いていて心地いい。マスターは何歳なのだろう?70歳くらいかな?違っていたら失礼だからあまり推測し過ぎるのはよそう。

「いらっしゃい。」

机にサッと水の入ったコップを置く。

「おまたせ。」

囁くような声で、そう言いながら、テキパキとサンドイッチとカフェオレをボクの目の前に置いてくれる。

「ありがとうございます。いただきます。」

サンドイッチの具を、いつもより少しだけ多くしてくれてる気がして、心の中でもう一度「ありがとう。」とつぶやく。

窓際の常連客と、カウンター越しに話を始める。

常連客:

「今日は晴天で、ええ天気やねぇ。」

マスター:

「ほんま今日は、最高じゃなぁ。」

そこで繰り広げられる全ての会話が、ボクにとっては最高の響きである。全てが心地いい。ホッとする。

ここでやろうとしていた作業が、全くすすまない。(汗)

カランコロン。12:00を周り、お客さんが増えてきた。ボクは、机に広げていた資料をトントンとそろえ、カバンにしまう。今日は借りていた本を図書館に返す日だ。

「400円入れといてな。」

少し忙しいのか、マスターは手を動かしながらこちらを一切見ることはない。それでいい。ボクはマスターの時間を奪いたくはない。ボクはレジ横の小さなカゴに400円を入れて、

「ありがとうございます。ごちそうさまでした。」

と外に出る。朝は肌寒かったが、だいぶ気温が上がってきている。そして空を見上げる。

「ほんとだ。今日の天気は最高じゃなぁ。」

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